【NFTの可能性 】エンジェル投資家が語るNFTの可能性とは?フィジタルマーケティングの最前線
NFT(Non-Fungible Token)の世界は、デジタル革命の最前線にあります。この革命の波に乗ることで、ビジネスやマーケティングの世界に新たな可能性が広がりつつあります。そこで、今回は株式会社myコンサルティング代表取締役 坂元 康宏さんにお話をお伺いしました。
伝えたいこと
今後、顧客を魅了し維持するマーケティング戦略の中で、NFTを活用した手法が重要な役割を果たすと考えられます。これは、注目すべきトレンドであり、重要なポイントです。
坂元さんの投資家としての活動内容をお聞かせ下さい
私は、投資家に対する資産の運用アドバイスを提供すると同時に、特にコロナ禍以降、AIやIoTなどの分野におけるスタートアップ企業に積極的に投資しています。また、社会課題を解決する企業に非常に興味を持ち、そのような企業への投資に注力しています。
また、観光業や旅館業は、日本文化を継承しており、その価値を高めることは、増加するインバウンド観光客にとっても魅力的であり、社会的な意義が大きいと考えています。私は、地域活性化や文化継承に関するプロジェクトへの関与を通じて、国全体の向上と社会貢献を応援しています。
投資家の視点から見たNFTの可能性とは
使う側の企業からすると、NFTを利用してロイヤルカスタマーを囲えるマーケティングができ、さらに効果的にマーケティングを行う事ができます。つまり、企業がNFTを活用することで、顧客に対して価値のあるサービスを提供できます。
昨今は仮想通貨市場も盛り上がってきていますし、NFTという言葉も再び注目されると思います。その中で、私が今述べた顧客の囲い込みマーケティング手法の1つである、NFTを使ったマーケティングが注目される可能性があると感じています。
エンジェル投資とNFTクラウドファンディングについて
『地域を盛り上げましょう』とか、『そのプロジェクトの成長過程を見守る』というMikoSeaの思想が、私が行っているエンジェル投資のコンセプトと似ていると思いました。
そして、MikoSeaが行っている地域活性化や文化継承などの社会的なプロジェクトに深い関心を寄せており、コロナ禍で影響を受けた観光業や旅館業などを支援することにより、日本独自の文化を守り、底上げする取り組みを行っていることに共感しました。
エンジェル投資は必ずしも全てが成功するわけではありません。MikoSeaのNFTクラウドファンディングでは、支援する目的で購入しても、リターンが期待できます。頑張っている人や企業を応援したいという意味では、エンジェル投資とNFTクラウドファンディングは似ています。しかし、エンジェル投資との大きな違いは、MikoSeaのクラウドファンディングNFTには、具体的な対価があるという点です。
元々私は、自社でNFTのプラットフォームを作りたかったのですが、色々調べてみると、簡単に作れないことが分かりました。エンジニアを探すところから始まり、プラットフォームとして利用できるようになるまでには相当な労力と費用がかかることがわかったんですね。そこで、MikoSeaさんがすでにNFTを発行している実績があると知り、信頼できる企業と組む方が良いと考えるようになりました。
MikoSeaのプラットフォームを活用すれば比較的迅速に進められますし、NFTを使って販促やマーケティング、ロイヤルカスタマーを作りたい企業にとっては非常に有益だと思います。しかし法律面で色々と複雑な部分があるため、MikoSeaの場合はNFTに精通している弁護士が在籍しているのがとても強みだと思います。
NFTを使ったデジタル会員権
MikoSeaリゾートでは、デジタル会員権としてNFTを扱っていますが従来の会員権と比較して、いくつかの利点があります。
NFTはブロックチェーン上に記録されるため、保有者が明確になります。そのため、NFTを持っていることが容易に証明できます。また、ブロックチェーン上の取引は改ざんできません。つまり、NFTの情報は変更できないため、信頼性が担保されます。また、NFTはデジタルであり、紙のように紛失する心配がありません。また、再発行の手続きも不要です。ブロックチェーンの性質上、不正行為や偽造が難しくなります。これにより、NFTのセキュリティが向上します。
これらの特性により、NFTは従来の紙の会員権と比較して、より安全で便利な形態となっています。ホテルなどの会員権として非常に有用です。
最後にこれからNFTをビジネスに取り入れていきたい方に向けて一言お願いします
物理的なビジネスとNFTを結びつけたフィジタルNFTのビジネスモデルは、今後もさらに普及していくと考えられます。NFTは、通常の商取引として活用すべきものです。加えて、企業が自社の商品やサービスの宣伝にNFTをマーケティングツールとして用いることをおすすめします。特に、ロイヤルカスタマーなどの特定の顧客層に対して、NFTを用いてクローズドなコミュニティを形成し、特典やサービスを提供することは非常に有益です。
中小企業にとっても、このアプローチは非常に意義があります。中小企業は数百人から数千人規模の顧客を抱えている場合が多く、社長や従業員、そしてその商品やサービスを愛好する人々との間で、特別な関係を築くことにNFTは大きな親和性を持ちます。そのため、中小企業はNFTを積極的に取り入れるべきだと考えます。
まとめ
フィジカルなビジネスにNFTを取り入れるマーケティング戦略は、将来的に広がることが予想されます。特に、中小企業においては顧客との強い関係を構築する魅力的な手段であり、ビジネスの機会を広げるために、積極的な導入が推奨されるアプローチです。
NFTPark.編集部、記者・編集者。NFTがもっと身近になって、社会で広く使われていく未来を目指して、NFT事例のインタビュー記事、NFTに関するニュースを執筆。コミュニティマネージャーとしての一面も。
株式会社myコンサルティング代表取締役 坂元 康宏さんロイヤルカスタマーなどの特定の顧客層に対して、NFTを用いてクローズドなコミュニティを形成し、特典やサービスを提供することは非常に有益です。