NFTPARK.
  • x twitter

Disneyが採用したFlowブロックチェーンとは何か?

誰もが知っているディズニーが、人気NFTゲーム「NBA Top Shot」や独自ブロックチェーン「フロー(Flow)」を開発するDapper Labsと提携し、人気キャラクターを取引できるNFTプラットフォーム「ディズニーピナクル(Disney Pinnacle)」を2023年11月14日に発表しました。

ディズニーピナクルではディズニー(Disney)で登場するキャラクターをNFT化されたデジタルピンとして収集および取引できるようになります。デジタルピンNFTはDapper Labs開発のブロックチェーンである「Flowブロックチェーン」上で取引されます。

この記事では、DineyがNFTで採用したFlowに関して、Flowブロックチェーンの特徴、その構造、イーサリアムとの比較などから、Flowの世界を掘り下げていきます。

伝えたいことFlowの持つ「スケーラビリティ」「安全性」は、NFTを用いてビジネスを行う際に非常に重要。

DisneyがFlowを採用したことにより、今後も大手の参入が見込まれる。

Flowブロックチェーン

Flowブロックチェーンの特徴

Flowブロックチェーンは、Dapper Labsによって開発されました。Dapper Labsは、以前にも「CryptoKitties」というブロックチェーンベースのゲームを作成し、イーサリアムネットワークの限界を露呈させたことで知られています。この経験から、彼らはよりスケーラブルでユーザーフレンドリーなブロックチェーンの必要性を感じ、Flowの開発に至りました。

Flowの最大の特徴は、そのユニークなマルチロールアーキテクチャです。従来のブロックチェーンでは、各ノードがトランザクションの検証、実行、データの保持など複数の役割を担っていました。しかし、Flowではこれらの役割を分離し、特化させることで、効率とスケーラビリティを大幅に向上させています。

2023年11月に、Flowチェーンは総トランザクション数が「5億」を突破しました。5億目のトランザクションを達成したユーザーに20000FLOW(約192万円相当)を配布するというキャンペーンを行っていました。この際トランザクションが急増したのにもかかわらず、取引に支障が発生することはありませんでした。スケーラビリティの事を念頭に置いているブロックチェーンだからこそ、ユーザーは安心して取引を行うことが可能になります。

Flowのアーキテクチャ

Flowブロックチェーンは、主に4種類のノードで構成されています。

4種のノード
4種のノード(https://flow.com/primer)

Flowブロックチェーン4種類のノード

  1. コンセンサスノード(Consensus Nodes): トランザクションの順序付けとコンセンサスの達成を担当。
  2. 検証ノード(Verification Nodes): コンセンサスノードの仕事を検証。
  3. 実行ノード(Execution Nodes): トランザクションの計算と実行を担当。
  4. コレクションノード(Collection Nodes): トランザクションデータの収集と保持を担当。

イーサリアムとの比較

イーサリアムとFlowでのNFTの取り扱いには、いくつかの違いがあります。

  • 言語とパラダイム: イーサリアムはSolidityを使用し、FlowはCadenceを使用します。Cadenceはリソース指向で、NFTをより安全に扱うことができます。
  • スマートコントラクトの構造: Flowでは、NFTはリソースとして扱われ、所有権の管理がより明確です。イーサリアムでは、NFTはトークンIDによって追跡されます。
  • セキュリティとユーザビリティ: Flowのリソース指向アプローチは、NFTの安全な管理と転送を容易にします。一方、イーサリアムのERC-721は、広く採用されている標準であり、多くのツールとの互換性があります。
名称 イーサリアム Flow
言語とパラダイム Solidity Cadence
スマートコントラクト構造 トークンIDでNFT追跡 リソースで所有権管理
セキュリティとユーザビリティ 多くのツールとの互換性の高いERC-721 NFTの安全な管理と転送を容易に

これらの違いにより、イーサリアムとFlowは異なる種類のアプリケーションやユースケースに適しています。イーサリアムはその成熟度と広範なエコシステムにより、多くのプロジェクトに選ばれていますが、Flowは特にNFTの安全性と効率性に焦点を当てており、新しいタイプのデジタルアセットの開発に適しています。

Flowのエコシステムと将来性

Flowブロックチェーンは、NFT(Non-Fungible Token)市場において大きな地位を築いています。NBA Top Shotの成功は、Flow上でのNFTの可能性を広く示しました。また、Flowはデジタルアート、ゲーム、音楽など、さまざまな分野でのNFTプロジェクトにも利用されています。

将来的には、Flowのスケーラブルなアーキテクチャとユーザーフレンドリーな開発環境が、さらに多くの開発者や企業を惹きつけることでしょう。特に、ゲームやソーシャルメディアの分野での応用が期待されています。

まとめFlow「スケーラビリティ」と「安全性」が、NFTの可能性を広げていく

Flowブロックチェーンは、そのユニークなアーキテクチャと開発者に優しいCadence言語により、デジタルアセットの世界に新たな風を吹き込んでいます。特にFlowの持つ「スケーラビリティ」「安全性」は、NFTを用いてビジネスを行う際に非常に重要な点となります。NFTという新しい形のデジタル資産が注目を集める中、Flowのような革新的なブロックチェーンが、NFTの可能性をさらに広げていくでしょう。

MikoSea CTO - Toshi
著者:MikoSea CTO - Toshi

立命館大学情報理工学研究科修士課程修了後、楽天でブロックチェーン開発後、NoCode Japan CTOを経て、MikoSea創業し、CTOとしてグローバル開発チームを先導する。「テクノロジーの力で日本の起業家を応援する」ことが使命。